Kデスクトップ環境

3.13. 完全な同時オーディオ処理

aRts を使って完全な同時オーディオ処理を行うことができます。 例えば、line in かマイクロフォンかそれと同等のものからデータを記録し、 aRts でそれを処理し、リプレイすることが非常に短い待ち時間でできます。 このように、aRts はエフェクト処理装置として使えます。

ただし、この機能によって、サウンドカードにアクセスするストラクチャを設計するときに aRts で何をしたいのかを決める必要が出てきます。

サウンドカードにデータを送る Synth_PLAY を最新のモジュールとして利用する場合、 aRts を演奏するだけのものとして利用することに決めたことになります。 その一方、Synth_FULL_DUPLEX_PLAY と Synth_FULL_DUPLEX_RECORD でサウンドカードにアクセスすることもできます。 その場合、両方とも同じストラクチャに入っていることを確認してください。 そうすれば、同時に動作を始めます。

記録されたデータなどに他のストラクチャからアクセスしたいならば、 いつものようにバスを使います。

>困ったことに、完全同時処理を適切にサポートしないサウンドカードが多数あります。 例えば、SoundBlaster 16, AWE とそれと似た機能のカードのほとんどは1つのこと -- 16ビットのレコーディングか、または16ビットの演奏 -- しかできません。 その他の命令は、完全同時モードでは8ビットで処理され、 音声はまったく駄目です(ノイズになります)。

完全同時処理のレコーディングはサウンドカードからのデータを記録するのにも利用できます。 たとえ、aRts がオーディオサーバとして動いていても、です。