レッスン6では、チュートリアルアプリケーションにクラスを一つ追加しましょう。 普通ならば"単にヘッダファイルや実装ファイルを作成し、それで終了"と考えるでしょう。しか し KDevelop は更にその作業を簡単にします。クラスを追加するには、常に Classgenerator を使用します。これが全ての作業を行い、そうすると単に特定のコードを追加するだけです。
Classgenerator でクラスを追加するためには、"プロジェクト"-"新規クラス"を選択します。これで追加したいクラスに必要な全ての値を入力するためのダイアログが開きます。最初に挿入しなければならないのはクラス名です。チュートリアル名はこのLCDRangeで、したがってこれは最初に挿入されていなければなりません。次に基本クラスに進みます。 基本クラスは新しいクラスが引き継ぐものです。チュートリアル(Qt 1.42)を見ると、これは Qウィジェットです。追加される多くの GUI クラスが Qウィジェットを受け継ぐので、Classgenerator はそれをなお簡単にします。基本クラスを空のままにし、その代わり"追加オプション"セクションの "Qウィジェット チャイルドクラス"をチェックします。こうすると自動的に要求されているQ_OBJECTマクロを、後でスロットとシグナルを追加するために ヘッダファイルに追加します(7章に記載されています)。
ファイル名は自動的に挿入されるため、その点について注意を払う必要はありません。追加を推奨している唯一のことはドキュメントです。特にLCDRangeというクラス名がウィジェットの目的について特に示唆していない場合、クラスにドキュメントを追加するのは良いスタイルです。