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第 3章コンセプト

aRts にはさまざまなコンセプトがあります。 aRts-0.3.0 から導入された新しいものもあり、かなり以前からあるものもあります。

重要なのは、aRts を動かしているコンセプトを理解していると、 midi のシンセサイズもより理解できる、ということです。 aRts がどのように動作するかが分かればもっと色々なことができるようになるでしょう。

3.1. モジュールとポート

aRts のコンセプトは、シンセサイズは小さなモジュールをいくつも利用して行われる、 ということです。 1つのモジュールができることは1つだけです。 それが接続し合って複雑な構造を作ります。 モジュールには通常、信号、パラメータが入ってくる入力、 および信号を送り出す出力があります。

例えば、モジュール Synth_ADD は、入力から2つの信号を取得し、 それを結合します。その結果が出力信号として利用できます。 モジュールが信号を入出力する場所をポートと呼びます。