Kデスクトップ環境

8.5. artscat によるオーディオサーバの機能性

オーディオサーバのセクションも読んでください。aRts-0.3.4 では、 artscat は aRts からくるデータをレコードすることができます。 同時処理カードを使えば同時に外界からのデータをレコードできます。 どちらにしろ、aRts の動作はレコードできるわけです。

一方、aRts でデータのリプレイもできます。

データを演奏する

aRts でデータを演奏するには、

 artscat -t <type> -d <description> -p

と入力します。標準入力には演奏したいデータを入れてください。 44100 Hz, raw, 16ビット、ステレオ、正弦、le データと仮定されます。

データをレコーディングする

aRts からのデータを録音するには、次のようにします。

 artscat -t <type> -d <description> -r

録音の結果は標準出力に出てきます。 それは、44100 Hz, raw, 16ビット、ステレオ、正弦、le データのはずです。

クリッピングに注意してください。aRts は内部ではすべてのデータを浮動小数点として扱います。 そのため、インスタンスデータを[-4..4] の範囲でバスから転送しても関知しません。 しかし、artscat からそのデータを録音すると、そのデータはクリップされます。 そのため、オーバーフローが出て困ったことになります。 録音はバスから、そして適当なデータが入っていることを確認してからにしましょう。 Synth_SATURATE_ATAN がそこで役に立ちます。

artscat の処理はユーザインタラクションを通してバスに与えられます。 ただ artscat を起動しても何もできません。バスを割り当てる必要があります。 それは artsshell -c/-d かまたはオーディオマネージャを走らせているGUI ストラクチャから行ってください。 (example_mixer_eqfx など)