Kデスクトップ環境

3.4. バス

バスは、オーディオを転送する接続部です。動的に構築されます。 基本的にアップリンクとダウンリンクがあります。 アップリンクからの信号はすべて追加され、ダウンリンクに送られます。

現在実行されているバスはステレオ内で動作します。 そのため、ステレオデータはバスを通してだけ伝達できます。 モノラルデータがほしいときには、それを1つのチャンネルに伝達し、 他をすべてゼロかそれと同等のものに設定します。 それには、1つ以上の Synth_BUS_UPLINK オブジェクトを作成し、 データのやりとりをするバス名("audio" や "drums")をそこに伝えることだけで十分です。 そして、データをそこに投げ込みます。

その後、1つ以上の Synth_BUS_DOWNLINK オブジェクトを作成し、 バス名を伝えます。 "audio" や "drums" などのバス名が一致すれば、データが転送されます。 そうすれば、ミックスされたデータが再び出てきます。

アップリンクとダウンリンクは異なるストラクチャにあっても構いません。 さらには、別々の Artsbuilder を起動し、一方でアップリンクを送り、 もう一方のダウンリンクがデータを受け取ることもできます。

バスの良い点は、完全に動的であるということです。 クライアントはプラグイン、アウトが瞬時にできます。 しかもその際にクリック音もノイズも出ません。

(もちろん、信号を演奏しているクライアントをプラグアウトしてはいけません。 バスをプラグアウトした時点ではクライアントはゼロレベルにはないので、 クリック音が出ます。)