Kデスクトップ環境

2.2. 必要なもの

現在のところ、次のソフトウェアとともにコンパイル、実行のテストを行っています。 これより高いバージョンなら大丈夫です。;)

libc5 のシステムで重要なこと

(同じ問題のある soundtracker の readme から): このプログラムではスレッドを広い範囲に渡って利用します。 これは、libc5 のシステムではトラブルのもとになることがあります。 この場合、スレッドを安全に扱えるXライブラリが必要です。 ArtsBuilder が起動とほぼ同時に(strange X I/O errorで)クラッシュするのは、 それが無いのが原因です。

コンパイルされたバージョンは次の所から入手できます。

http://www.tu-harburg.de/~semk2104/soundtracker/threadedxlibs.tar.bz2

このライブラリを古いXライブラリに上書きするのではなく、 個人のディレクトリに置いて、 bashシェルの環境変数を次のように設定するのがいちばん良いやり方です。

 export LD_LIBRARY_PATH=/path/to/threadedxlibs/directory

csh/tcsh では:

 setenv LD_LIBRARY_PATH /path/to/threadedxlibs/directory

qt-1.44 で aRts を動作させられない場合は、 qt-1.42 でコンパイルするとうまく行く、 という報告があります。これは誰かが確認/デバッグしてくれるのがよいのですが。

audiofile 0.1.6とともにコンパイル

Libaudiofile のヘッダファイルには問題があります。 __cplusplus が定義される場所にバランスが取れていない括弧があるのです。 src/synthesizer で wav サポートをコンパイルしようとした時に

 error: wav.cc: h:21 parse error before '}'

というエラーが出ます。 それに対しては次のように対処します。

  • /usr/include/aupvlist.h ファイル中の次の部分の閉じ括弧2つのうち1つを削除する。
       1    #ifdef __cplusplus
       2    }
       3    #endif 
    この部分は私のシステムでは59行目にありました。

  • または、libaudiofile を新しいバージョンにアップグレードする。

欠陥のある libaudiofile 0.1.6 は Debian 2.1 や RedHat 6.0 に入っていますので、 そのシステムではこの問題に出会うと思います。

idl を呼び出す際の問題

インストールしたばかりの RedHat6 などのいくつかのシステムでは次のような エラーメッセージに出会うでしょう。
   1    /usr/local/bin/idl --query-server-for-narrow synth.idl
   2    /usr/local/bin/idl: error in loading shared libraries:
   3       libmico2.2.7.so: cannot open shared object file:
   4       No such file or directory 
これを修正するには、root 権限で /usr/local/lib を /etc/ld.so.conf に追加して、 その後で ldconfig を実行してください。

egcs を使わずに構築する

gcc-2.7.x または gcc-2.8.x があるならば、それを利用することができます。 しかし、設定を少し直す必要があるかもしれません。 上手くインストールできない場合は、どこが悪いのか私に知らせてください。 手助けができると思います。

non-GNU のコンパイラを利用しているならば、少なくとも適当な STL サポートが必要です。 それによって Mico と KDE を構築できるなら、 おそらく aRts も構築することができるでしょう。

Linux 以外で構築する

他のオペレーティングシステムで構築するには、別のサウンドドライバが必要です。 通常は、mpeg3play のバージョン0.9.6から適切なソースを持ってくることができます。 シンセサイザのサウンドサポートはそれらのルーチンに基づいています。 詳しくは README.sound を御覧ください。そして、リアルタイム機能を追加してください。

これまでのところ、Linux でのみ動きます。しかしながら、FreeBSDでも aRts は動くという報告があります。

KDE、Qt がない環境で構築する

KDE と Qt がなくても次のようにすれば構築することができます。

 configure --disable-kde

artsbuilder(シンセサイズストラクチャのビジュアルエディタ)の構築が省略されます。 ただし、これは aRts を利用する上であまり便利でありません。

KDE のない環境でどうしても構築したいなら、 下のポーティングセクションを読み、次のような新たな GUI を起動することをお薦めします。

  • Gtk, Gnome, OrbIt

  • Java と mico Java support

  • その他