作業を開始- これはまづ KDevelop を正常にセットアップすることを意味します。"ヘルプ"メニューで Qt オンラインリファレンスドキュメントおよびドキュメントツリーにある関係ドキュメントにアクセスします。Qt ドキュメントの最初のページを見ると、"チュートリアル"や"例" の節へのリンクがあることに気が付くでしょう。"チュートリアル"以下には、アプリケーション構築 のための Qt ライブラリ使用法 14ステップの導入があります。一方、"例"では Qtに依存し、例えばあるクラスで参照的使用を含み、行うプログラムのサンプルリストがあります。全くの初心者であるなら、Qt- の背後に存在する考えに満足することでしょう。Qt- は以下のようなライブラリを提供します:
ベースアプリケーションクラス(QApplication)
グラフィックユーザインタフェースのウィジェットライブラリ
グラフィック、ファイル、データ取り扱いの追加補助クラス群
オブジェクトコミュニケーション用シグナルスロットメカニズム
イベントループと仮想行程によるイベントコントロール
なにか腑に落ちない点があるならば、Qtアプリケーションの基本について細かく説明されているKDevelop プログラミング ハンドブックで Qt ライブラリについて調べるべきでしょう。そこでは Qt と KDE アプリケーションの違いについての導入も理解できるるでしょう。Qt チュートリアルステップの初歩段階では十分ではありません。
最初に Qt について学ぶことは、KDE アプリケーションのプログラミングに際して良いことです。 ですから編集作業の後チュートリアルアプリケーションを作成するプロジェクトを始めましょう。
そうするためには、KDevelop を開き起動し、メニュバーから"プロジェクト"-"新規作成"を選択します。アプリケーションウイザードが開き、ビルドしたいプロジェクトのタイプを選択します。Qt アプリケーションの場合は Qt アプリケーションを選択しますが、今回サンプルをビルドするので mini-KDE プロジェクトを使用しましょう。 理由は簡単です。つまり Qt チュートリアルはそんなに多くのコードを含んでおらず、アプリケーションウイザードで Qt アプリケーションを選択すると"正当な"サンプルを作成するために必要なコード上の多くの変更を行わなければならないからです。
一方 mini-KDE アプリケーションは空のメインウインドウのみで構成されているだけでなく、Qt ライブラリやヘッダファイルをチェックします、それは今回の目的に適合しており、しかもこれは多くの変更を必要としません。
次のウイザードページに進むと、プロジェクト-特色 情報を記入しなければなりません。 そこでは、ミニアイコンやメインアイコン、ドキュメント等のような KDE 独自の追加事項を省略することが出来ます。チュートリアルに適した基礎構造を構築するのに有用な情報を記入するだけです。チュートリアルステップの構造が、前もって作成されたコード上に次のステップを構築するので、プロジェクト名としてMyWidgetで始めることが出来ます。これは第4章で必要とされる基礎構造をすでに構築しています。ですから後々それに関して気にとめる必要は無いでしょう。チュートリアル第一段階から始めたい場合は、プロジェクト番号として '1' を用います。次のステップに移ると後にその番号もあげることができます。
自分の氏名や e-mail アドレス、プロジェクトディレクトリ等はその他必要な情報に書き込みます。すべきことはそれくらいで、次のページに移ることが出来ます。ここでプロジェクトヘッダファイルに自分のヘッダを挿入するか、手持ちのサンプルを利用します。同様のことが 4 ページ目でなされます。そこでは同様のことがソースファイルにセットされているはずです。最後に、最終ページに入ります。ここでプロジェクトをビルドするために"作成"を押します。ボタンが有効でない場合は、 最初のページからやり直し、必要とされている全ての情報に記入もれが無いことを確認して下さい。
全てが OK となったら、プロジェクトのビルドは完了し、アプリケーションウイザードにメッセージウインドウが "準備完了" と最終行に表示されます。ウイザードを終了するために"終了"を選択します。
左側にツリービュが見えたら、プロジェクトには既に "マイ ウィジェット"クラスが含まれるということです。 - これはアプリケーション名としてそれを選んだからです。更に、クラス表示の"広域"フォルダ内の"関数"を開くと、そのアプリケーションが既に含むmain()関数が分かるはずです。その関数から実行が始まります。
アプリケーションはセットアップされました。あとは"実行"もしくは"作成"をするわけです が、今回はチュートリアルアプリケーションを作成したいので、先に次のステップで行うチュートリアルサンプル- を作成するためのコードをまず変更します。