1.5. どのインストールタイプが最適ですか?

通常Red Hat Linuxは、専用のディスクパーティションに インストールされるか、すでにインストール されている別のLinuxに上書きしてインストール されます。

警告警告
 

別のLinux ( Red Hat Linuxを含む)の 上に Red Hat Linuxを上書きインストールすると、 以前の インストールの情報(ファイルまたはデータ)は保存 されません。 重要な ファイルは必ず保存してください。システム上の 現在のデータを保存するには、データのバック アップが必要です。 できれば、上書きの 代わりにアップグレードの実行を考慮してください。

次のようなインストールタイプが使用できます。

パーソナルデスクトップ

パーソナルデスクトップインストールは、Linuxをはじめて使用 する場合や試して見たいという場合に最適です。 このインストールは、家庭使用、ラップトップ使用、 デスクトップ使用などのためにシステムを構成します。 グラフィカル環境がインストールされます。

ワークステーション

ワークステーションインストールは、グラフィカル デスクトップ環境やソフトウェア開発ツールを使用したい 場合に最適です。

サーバー

サーバインストールは、システムをLinuxベースのサーバとして 使用したいが、システム設定にあまり大がかりなカスタマイズは したくない場合に最適です。

カスタム

カスタムインストールは、もっとも柔軟性があります。ブートローダの 選択、パッケージの選択など、さまざまです。カスタムインストール はRed Hat Linuxインストールに習熟しているユーザーや、完全な 柔軟性の確保を希望するユーザーに最適です。

アップグレード

すでに Red Hat Linux (6.2 または それ以降)の バージョンをシステムで稼働していて、最新のパッケージと カーネルバージョンに素早く更新したい場合は、アップグレード が最適です。

こうした複数のインストールタイプで、インストールプロセスを 簡略化するか(設定に関する柔軟性は失われることもあります)、 インストールプロセスが少し複雑になっても柔軟性を確保するか を選択することができます。次に、正しいインストールタイプ が選択できるように、各インストールタイプについて詳細に 説明します。

1.5.1. パーソナルデスクトップインストール

新しいユーザーに最も適しています。パーソナルデスクトップ インストールは、グラフィカルデスクトップ環境 ( X Window System)をインストールし、家庭用または デスクトップ用に理想的なシステムを構成します。

以下に、言語(例、日本語)をひとつだけインストールする 場合のパーソナルデスクトップインストールの推奨最小 ディスク容量を示します。

すべてのパッケージグループ(例えばOffice/Productivity アプリケーションはパッケージの1グループです)と追加の 個別パッケージを選択するつもりなら、5.0GBまたはそれ以上の ディスク容量を用意すべきです。

1.5.1.1. パーソナルデスクトップインストールで行われること

自動パーティション設定を選択すると、パーソナル デスクトップインストールでは、以下のパーティションが 作成されます。

  • swapパーティションのサイズは、システムの RAM容量とハードディスクの使用可能な領域の容量によって 決定されます。例えば、128 MB の RAMがあれば、ディスクの 空き容量次第で、swapパーティションは128 MB – 256 MB(RAMの2倍)の領域を割り当てることができます。

  • /bootとしてマウントされ、 Linuxカーネルと関連ファイルが格納されている100MBの パーティション

  • / としてマウントされ、 その他すべてのファイルが保存されている(正確な容量はディスクの 空き容量に左右されます)root パーティション

1.5.2. ワークステーションインストール

ワークステーションインストールは、グラフィカルデスクトップ 環境とX Window System、及びソフトウェア開発ツールを インストールします。

1つの言語(例、日本語)だけをインストールする場合の ワークステーションインストールに推奨される ディスク容量の最少を以下に示します。

すべてのパッケージグループ(例えば、Office/Productivity アプリケーションはパッケージの1グループです)及び追加の 個別パッケージをインストールするつもりなら、5.0GBまたは それ以上のディスク容量を用意しておくべきです。余分な 容量を準備しておくと、必要な時に追加データ用の余裕 スペースがあります。

1.5.2.1. ワークステーションインストールで行われること

自動パーティション設定を選択すると、 ワークステーションインストールでは、 以下のパーティションが作成されます。

  • swapパーティションのサイズは、システムのRAM容量と ハードディスクの空き容量によって決まります。たとえば、 128MBのRAMがある場合、ディスクの空き容量次第でswap パーティションは128MB〜256MB(RAMの2倍)の領域を割り当てる ことができます。

  • /bootとしてマウントされ、 Linuxカーネルと関連ファイルが格納されている 100 MBのパーティション

  • / としてマウントされ、 その他すべてのファイルが保存されている(正確な容量は ディスクの空き容量に左右されます)rootパーティション

1.5.3. サーバーインストール

サーバーインストールは、システムをLinuxベースサーバー として機能させ、システム設定をあまりカスタマイズ したくない場合に最適です。

1つの言語(例、日本語)だけをインストールする場合の サーバーインストールに推奨されるディスク容量の 最少を以下に示します。

すべてのグループパッケージと追加の個別パッケージをインストール するつもりなら、5.0GBまたはそれ以上のディスク容量が 必要となります。

サーバーインストール時には、パッケージ選択時に適切な パッケージを選択してインストールしないと、システム起動時に X Window Systemが設定されず、GUIもロード されません

1.5.3.1. サーバーインストールで行われること

  • swapパーティションのサイズは、システムのRAM容量と ハードディスクの空き容量によって決まります。たとえば、 128MBのRAMがある場合、ディスクの空き容量次第でswap パーティションは128MB〜256MB(RAMの2倍)の領域を割り当てる ことができます。

  • /bootとしてマウントされ、Linuxカーネルと 関連ファイルが格納されている100MBのパーティション

  • /としてマウントされ、 その他すべてのファイルが保存されている(正確な容量は ディスクの空き容量に左右されます)rootパーティション

このディスクパーティション設定の構成は、サーバーが行なう 作業のほとんどに対して適度に柔軟性のあるファイルシステム 構成を実現します。

1.5.4. カスタムインストール

カスタムインストールはインストール時に最も大きな柔軟性が 得られます。ワークステーションインストールとサーバー インストールはインストールプロセスが自動的に実行され、 いくつかのステップが省略されます。カスタムインストール時には、 システムにインストールするパッケージを完全にコントロール することができます。

カスタムインストールに推奨されるディスク容量の最少を 以下に示します。

1.5.4.1. カスタムシステムインストールで行われること

名前から推測できるように、カスタムインストールでは柔軟性に 重点が置かれます。システムにどのパッケージをインストール するかを自在にコントロールすることができます。

自動パーティション設定を選択すると、カスタムインストールでは、 以下のパーティションが作成されます。

  • swapパーティションのサイズは、システムのRAM容量と ハードディスクの空き容量によって決まります。たとえば、 128MBのRAMがある場合、ディスクの空き容量次第でswap パーティションは128MB〜256MB(RAMの2倍)の領域を割り当てる ことができます。

  • /bootとしてマウントされ、Linuxカーネルと 関連ファイルが格納されている100MBのパーティション

  • / としてマウントされ、 その他すべてのファイルが保存されている(正確な容量は ディスクの空き容量に左右されます)root パーティション

1.5.5. システムのアップグレード

Red Hat Linux 6.2 (またはそれ以降)のアップグレードは、 既存のデータを削除しません。インストールプログラムは、 モジュラーカーネルと現在インストール済みのすべての ソフトウェアを更新します。その方法については 第3章付録Aを 参照してください。